ゆりレディースクリニック

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婦人科疾患

Medical

子宮筋腫

生理の量で悩んでいる女性は少なくないはずです。目安としては、日中も夜用のナプキンを使う、あるいは夜間もナプキン交換に起きなければならない方は過多月経といえるでしょう。過多月経の代表疾患が子宮筋腫(以下、筋腫)です。筋腫は女性ホルモンの影響で大きくなるため、閉経すれば縮小して症状もよくなります。過多月経以外の症状は、生理が長引く、月経痛、頻尿などです。大きな筋腫があっても症状がないケースもよくあります。治療は日常生活や妊娠に支障がある場合に行いますが、今後妊娠の計画、閉経までの年数、困っている症状によっても治療法が変わってきます。また、筋腫合併妊娠は、痛みや分娩障害、分娩時の大量出血につながることもあります。一方で筋腫の手術をした後の妊娠は、子宮破裂のリスクがあるため帝王切開による分娩となることがほとんどです。これから妊娠を予定している方の手術については慎重な判断が必要です。

<治療方法>
・手術療法(子宮全摘、子宮筋腫核出術)
※腹腔鏡や子宮鏡手術が選択されることもあります。
・ホルモン療法(ピルの内服、月経を止める注射や点鼻薬)
・子宮内リング(黄体ホルモンを子宮の中に持続的に放出する子宮内システム)
・血管内治療(子宮動脈塞栓術)

子宮内膜症・子宮腺筋症

生理痛の原因で最も多いのが子宮内膜症(以下、内膜症)です。内膜症は子宮内膜組織が腹膜や卵巣などに発生して、癒着を起こしたり卵巣が腫れたりします。子宮内膜症が子宮筋層内に起こったものを子宮腺筋症といいます。生理中だけでなく、排卵時、性交時や排便時に痛みを伴う場合もあります。治療方法は様々でホルモン療法だけでも複数の選択肢があります。妊娠・出産のプランも加味した治療方法を提案します。ライフステージに合わせて治療方法を変えながら、閉経までいかにうまくつき合っていくかがポイントです。

<治療方法>
・手術療法(卵巣摘出術、卵巣腫瘍核出術、子宮全摘術、子宮腺筋症核出術)
※腹腔鏡手術が選択されることもあります。
・ホルモン療法(ピルの内服、月経を止める注射や点鼻薬)
・子宮内リング(黄体ホルモンを子宮の中に持続的に放出する子宮内システム)

卵巣腫瘍

若い女性の卵巣は大体親指位の大きさで、月経周期によっても変化しますし、閉経後は萎縮します。卵巣腫瘍はこのような生理的な大きさの変化とは別で、卵巣にできものができることを言います。卵巣腫瘍は相当大きくなるか、捻じれたりしなければ症状がでにくいというのが特徴です。卵巣腫瘍は良性のものがほとんどですが、悪性(卵巣がん)もあります。悪性が疑われる場合はもちろんですが、良性でもサイズが大きい場合や痛みがある場合は治療の対象になります。

<治療方法>
治療は手術となります。悪性(卵巣がん)の場合は極早期のがんであれば手術のみで治療が終えられることもありますが、多くの場合抗がん剤治療も必要になります。卵巣腫瘍は症状がでにくいため早期発見が難しく、進行がんの状態で発見されることがほとんどです。当院では婦人科がん検診の際に超音波検査も受けることをお勧めします。

性器脱

性器脱とは⼥性の⾻盤内臓器(子宮、膀胱、腸など)を支える靭帯が緩むことにより腟から脱出してしまう病気です。靭帯が緩みやすい高齢の経産婦さんに多く、「お風呂に入っているときに腟から何かが下がってくる」というのが初期症状です。このような陰部の違和感だけでなく、性交障害や排尿障害を来すこともあります。恥ずかしいからと我慢される方もいらっしゃいますが、治療によって生活がぐっと快適になることもありますので、是非一度ご相談ください。

<治療方法>
・骨盤底筋体操
・漢方治療
・ペッサリー(腟内にリングを挿入する)
・手術療法(靭帯再建術、メッシュ手術、腹腔鏡手術)

更年期障害

更年期に入ると卵巣機能が低下し、女性ホルモンの分泌が低下します。そうすると排卵が起きず、月経が不順になり、やがて完全な閉経を迎えます。更年期は女性ホルモンの分泌の低下により起きるため、生理がまだあっても症状がでることがあります。またその症状は様々です。「更年期だから仕方ない」とあきらめず、治療することで少しでも楽になりましょう。

<症状>
・頭痛、めまい、うつ、イライラ
・ホットフラッシュ、動悸
・肩こり、しびれ、関節痛
・性交痛、皮膚の乾燥

<治療方法>
・対症療法(睡眠剤、鎮痛剤等)
・漢方療法
・ホルモン補充療法

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